作曲アプリとは?
作曲アプリとは、スマホやタブレットを使ってどなたでも簡単に曲作りができるアプリのことです。
音楽を作るというと、「パソコンや専用の作曲ソフトが必要なのでは?」というイメージがある方もいらっしゃると思いますが、近年は多くの種類の作曲アプリがリリースされており、スマホやタブレット上で気軽に楽曲制作を行うことができます。
スマホやタブレットなら外出先に持っていくこともできるため、端末に作曲アプリをインストールしていれば時間や場所を選ばずにすぐにアイディアを形にすることが可能です。
本記事では、「スマホやタブレットを使ってお金をかけずに音楽を作ってみたい」という方に向けて、無料で利用できるおすすめの作曲アプリを14個選んでご紹介します。
人気作曲アプリ一覧
まずは、どのような作曲アプリがあるのか、本記事でご紹介する作曲アプリを一覧表で確認してみましょう。
作曲アプリ | 料金 | 対応デバイス/OS | アプリ内課金 |
GarageBand | 無料 | ・iPhone(iOS 14.0以降) ・iPad(iPadOS 14.0以降) ・iPod touch(iOS 14.0以降) | なし |
Music Maker JAM | 無料 | ・iPhone(iOS 10.0以降) ・iPad(iPadOS 10.0以降) ・iPod touch(iOS 10.0以降) ・Androidデバイス(Android 5.0以降) | あり |
3分作曲 -musicLine- | 無料 | Androidデバイス(Android 7.0以降) | あり |
Medly | 無料 | ・iPhone(iOS 13.0以降) ・iPad(iPadOS 13.0以降) ・iPod touch(iOS 13.0以降) | あり |
KORG Gadget 2 Le | 無料 | ・iPhone(iOS 11.0以降) ・iPad(iPadOS 11.0以降) ・iPod touch(iOS 11.0以降) | なし |
Chordana Trackformer | 無料 | ・iPhone(iOS 11.0以降) ・iPod touch(iOS 11.0以降) | なし |
Groovepad | 無料 | ・iPhone(iOS 11.0以降) ・iPad(iPadOS 11.0以降) ・iPod touch(iOS 11.0以降) ・Androidデバイス(Android 5.0以降) | あり |
Soundtrap Studio | 無料 | ・iPhone(iOS 11.0以降) ・iPad(iPadOS 11.0以降) ・iPod touch(iOS 11.0以降) ・Androidデバイス(Android 8.0以降) | あり |
Walk Band | 無料 | ・Androidデバイス(Android 5.0以降) | あり |
マエストロ | 無料 | ・iPhone(iOS 10.0以降) ・iPad(iPadOS 10.0以降) ・iPod touch(iOS 10.0以降) ・Androidデバイス(Android 5.0以降) | なし(Android版アプリはあり) |
Spire: Music Recorder & Studio/ Spire Studio Controller | 無料 | ・iPhone(iOS 13.0以降) ・iPad(iPadOS 13.0以降) ・iPod touch(iOS 13.0以降) ・Androidデバイス(Android 7.0以降) | なし |
PICO CHIPPER | 無料 | ・iPhone(iOS 8.0以降) ・iPod touch(iOS 8.0以降) ・Mac(macOS 11.0以降) | なし |
Auxy Studio | 無料 | ・iPhone(iOS 10.2以降) ・iPad(iPadOS 10.2以降) ・iPod touch(iOS 10.2以降) | あり |
Beatwave | 無料 | ・iPhone(iOS 12.0以降) ・iPad(iPadOS 12.0以降) ・iPod touch(iOS 12.0以降) | あり |
無料作曲アプリおすすめTOP14
では、おすすめの無料作曲アプリ14選やそれぞれのアプリの特徴などを詳しくご紹介していきます。
GarageBand
GarageBandはAppleが開発・提供する無料の作曲アプリで、iPhoneやiPadなどApple製品でのみ利用することができます。
使用できる音源はピアノやギター、ベース、ドラム、ストリングスなど多岐にわたり、画面上に表示される鍵盤や弦などをタップするだけで作曲が可能です。
また、GarageBandでは通常のトラックを使用した作曲以外に「Live Loops」という機能を使った編集も可能で、Apple Loopsというサンプル音源から読み込んだフレーズを各セルに設置するとパズルのように音を組み合わせて曲を作ることができます。
ユーザーインターフェースも見やすいデザインになっており、作曲初心者でも直感的な操作ができるのがGarageBandの魅力です。
マイクを通してギターやベースなど生楽器のレコーディングも可能なので、バンドサウンドを中心とした音楽を作りたい方にもおすすめできます。
他のApple製品との互換性にも優れ、iPhoneやiPadのGarageBandで作ったプロジェクトをiCloudを経由してMacにそのまま追加することも可能です。
そのため、外出先でひらめいたメロディやフレーズをiOS版GarageBandにメモのような形で録音しておいて、自宅に帰ってからMac上でさらに細かい編集を加えるといった使い方もできます。
GarageBandは無料でも幅広いジャンルの音楽を作ることができる本格的な作曲アプリです。
GarageBandのサービス概要
料金 | 無料 |
対応OS | iOS 14.0以降 iPadOS 14.0以降 |
作曲方法 | Live Loops、打ち込み、楽器録音 |
音源の種類 | ギター、ピアノ、ドラム、ベースなど |
ループ音源 | あり |
GarageBandのおすすめポイント
・Live Loopsを使って遊び感覚で作曲できる
・バンドサウンドからエレクトロサウンドまで様々なジャンルの曲が作れる
・Apple端末同士でプロジェクトを共有できる
Music Maker JAM
Music Maker JAMはiOSデバイスやAndroid端末で利用できる無料作曲アプリです。
アプリ内にはあらかじめプロが作ったサンプル音源のパックが豊富に用意されており、EDMやテクノ、ハウスなどお好きなパックを選択してループを組み合わせるだけで音楽を作ることができます。
そのため、楽器が演奏できない方や音楽理論の知識がない方でも簡単に作曲を始めることが可能です。
アプリの使い方に慣れてきて他のサンプルパックも使用してみたくなった場合は、有料ですが追加音源を購入することもできます。
デバイスの内蔵マイクを通してボーカルをレコーディングすることもできるので、ヒップホップのトラックを作成してフリースタイルの練習に使うのもおすすめです。
また、Music Maker JAMコミュニティに参加して作った曲を共有することも可能で、世界中のアーティスト、DJ、トラックメイカーなどと繋がることができます。
Music Maker JAMのサービス概要
料金 | 無料(アプリ内課金あり) |
対応OS | iOS 10.0以降 iPadOS 10.0以降 Android 5.0以降 |
作曲方法 | サンプル音源の組み合わせ |
音源の種類 | ヒップホップ、EDM、ダブステップ、ポップ、ロックなど |
ループ音源 | あり |
Music Maker JAMのおすすめポイント
・楽器を演奏できなくても曲が作れる
・幅広いジャンルのサンプル音源パックがある
・作った曲をMusic Maker JAMコミュニティでシェアできる
3分作曲-musicLine-
3分作曲-musicLine-はAndroid 7.0以降搭載のデバイスで利用できる無料作曲アプリです。
画面に表示されたピアノロールを指でなぞるだけで音階や音符の長さを調節して曲が作成できるのが最大の特徴になります。
3分作曲-musicLine-はシンプルなデザインの作曲アプリで、最初に使い方のチュートリアルもあるため初めて音楽を作る方でもすぐにアイディアを形にすることができます。
無料にも関わらず音源は100種類以上あり、ピアノやギターといった基本的な楽器からバグパイプやオカリナなど珍しい楽器の音色も使用することが可能です。
たくさん曲を作れば作るほどレベルが上がっていき、使える楽器の音源や機能が増えていくのでゲーム感覚で曲作りをお楽しみいただけます。
3分作曲-musicLine-のサービス概要
料金 | 無料(アプリ内課金あり) |
対応OS | Android 7.0以降 |
作曲方法 | 打ち込み |
音源の種類 | ピアノ、ギター、ベース、シンセサイザー、打楽器など |
ループ音源 | なし |
3分作曲-musicLine-のおすすめポイント
・指で画面をなぞるだけで作曲ができる
・使いやすいシンプルなデザイン
・100種類以上の音源
Medly
Medlyは曲作り初心者から経験者まで幅広い方が満足してお使いいただけるiOSデバイス向けの無料作曲アプリです。
初めて作曲アプリを使い始める方でも操作しやすいスタイリッシュなデザインから、2016年には「Best of App Store 2016」を受賞しました。
使い方はいたってシンプルで、各トラックの音源を指定して画面に表示されたピアノロールに好きな音を配置していくだけです。
「コードクリエイター」というモードをオンにすると、自分で音を入力しなくてもワンタップでコード進行を作成していくことができます。コード構成音の数や転回形まで指定できるのも便利です。
また、プロジェクトにキーを設定するとそのキーに合ったスケール(音階)だけがピアノロールに表示されるため、音楽理論の知識がなくてもプロに近いクオリティの楽曲を作ることができます。
オートメーションツールや、リバーブ、エコーといったエフェクトも利用できるので簡単なミックスならMedly内で完結するのも嬉しい点です。
スターターパックに入っている17種類の楽器と100種類のループ音源は無料で使用することができ、Medlyの有料サブスクリプションプランに加入することでさらに音源のコレクションを増やすことができます。
Medlyのサービス概要
料金 | 無料(アプリ内課金あり) |
対応OS | iOS 13.0以降 iPadOS 13.0以降 |
作曲方法 | 打ち込み、オーディオ録音 |
音源の種類 | シンセサイザー、ドラム、ギター、ベース弦楽器など |
ループ音源 | あり |
Medlyのおすすめポイント
・キーに合わせたスケールだけがピアノロールに表示される
・コードクリエイターモードで簡単にコード進行を入力できる
・使いやすいスタイリッシュなユーザーインターフェース
KORG Gadget 2 Le
KORG Gadget 2 Leはシンセサイザーや電子ピアノ、チューナーなどを製造・販売するKORGというメーカーが無料で提供している作曲アプリです。
有料アプリのKORG Gadget 2の無料体験版という位置づけで、上位版と比べると使えるトラック数や音源の数に制限はありますが、課金せず手軽に作曲を始めることができます。
KORG Gadget 2 Leでは「Dublin」というセミモジュラータイプのシンセサイザーと、「London」というドラムマシン、「Marseille」というポリフォニックシンセサイザーの3種類のガジェットを音源として使用することが可能です。
いずれのガジェットも実物に近いインターフェースとなっているので、各ノブの視認性に優れています。
これらのガジェットを各トラックに追加して、音作りをしながらピアノロールで音を配置していくという流れです。
ミキサー画面は実際のDAW(パソコンの作曲ソフト)のようなデザインとなっており、KORG Gadget 2 Leではボリュームやパン(音の定位)の調節、トラックのミュートのオンオフを切り替えることができます。
また、KORG製の外部MIDIコントローラーを接続して使用することもでき、機能の拡張性がフレキシブルな点も大きなメリットです。
KORG Gadget 2を購入する前にお試しをしてみたい方やKORGのシンセサイザーの音を再現して楽曲制作をしてみたい方におすすめの無料作曲アプリです。
KORG Gadget 2 Leのサービス概要
料金 | 無料 |
対応OS | iOS 11.0以降 iPadOS 11.0以降 |
作曲方法 | 打ち込み |
音源の種類 | ドラムマシン、シンセサイザー |
ループ音源 | なし |
KORG Gadget 2 Leのおすすめポイント
・3種類のKORGのシンセサイザー音源が無料で利用できる
・KORG製MIDIコントローラーを接続して操作できる
・KORG Gadget 2の無料体験をしたい方におすすめ
Chordana Trackformer
Chordana Trackformerは、「Chordana Composer」という有料アプリの基本エンジンにダンスミュージックが作成できる機能を加えた無料作曲アプリです。
最大の特徴は2小節のメロディーを入力するだけで、そのフレーズを元にアプリが自動で曲を作成してくれる点です。
メロディーの入力方法は3通りあり、内蔵マイクに向かって声を録音する方法と、画面上の鍵盤から入力する方法、楽譜に直接音符を入力していく方法があります。
2小節分のモチーフさえあれば、あとは曲のジャンルと曲調、メロディーの動きの大きさ、メロディーのテンション、メロディー変化の量を設定して「自動作曲」ボタンを押すだけでアルゴリズムが曲を作成してくれるのです。自動作成された曲は、ヒントモードを参考に楽譜上で自分で手直しすることもできます。
「作曲に挑戦してみたいけれど難しそう」と躊躇してしまっている方でも、思いついた短いメロディーから気軽に作品にすることが可能です。
Chordana Trackformerのサービス概要
料金 | 無料 |
対応OS | iOS 11.0以降 |
作曲方法 | オーディオ録音、鍵盤入力、記譜 |
音源の種類 | シンセベース、エレキギター、ドラム、シンセサイザーなど |
ループ音源 | なし |
Chordana Trackformerのおすすめポイント
・2小節分のメロディーがあれば自動作曲できる
・簡単にダンスミュージック風の楽曲が作れる
・自動作成した曲を自分でアレンジできる
Groovepad
Groovepadは、DJをするような感覚で楽曲が作成できる無料作曲アプリです。
画面に表示される合計12個のパッドでそれぞれビートやシンセサイザーのループ音源を再生し、DJのように音源を組み合わせて曲を組み立てていき、レコーディングしていきます。
各パッドにはエフェクトを追加することもでき、無料プランでもフィルターをかけることが可能です。
Groovepadプレミアムという有料サブスクリプションに登録するとフランジャーとリバーブ、ディレイも使えるようになり、さらに全てのサウンドパックが利用可能、アプリ内広告も非表示になります。
自分でメロディーを作らなくても簡単にEDMやヒップホップ、ハウス風のミックスが作成できる作曲アプリです。
Groovepadのサービス概要
料金 | 無料(アプリ内課金あり) |
対応OS | iOS 11.0以降 iPadOS 11.0以降 Android 5.0以降 |
作曲方法 | ループ音源の組み合わせ |
音源の種類 | ビート、FX、ベース、シンセサイザー、ブラスなど |
ループ音源 | あり |
Groovepadのおすすめポイント
・DJ感覚で作曲ができる
・ループ音源の組み合わせだけで曲ができる
・EDM、ヒップホップ、ドラム&ベースなどのジャンルの音楽を作りたい方におすすめ
Soundtrap Studio
Soundtrap Studioは音楽配信サービスのSpotifyが開発・提供する無料作曲アプリです。
曲の作り方としては、内蔵マイクからのオーディオ入力や画面に表示されたドラム、シンセサイザーなどのバーチャル楽器を演奏してリアルタイム入力していく形になります。
ギターやベースのアンプやエフェクターも搭載されているので、お使いのデバイス用のオーディオインターフェースを接続すれば自分の演奏をライン録音することも可能です。
また、友達を招待すると一緒に同じ楽曲を作り上げていくことができ、トラック上にコメントを残してチャットをしながら制作を進めていくこともできます。
マルチデバイス対応なので、スマホやタブレットで作成したプロジェクトをPC版アプリに引き継いで作業をすることも可能です。
Soundtrap StudioにはPremiumプランとSupremeプランという有料サブスクリプションもあり、登録すると利用できる音源の数が増えオートチューン(音声を正しい音程に矯正する機能)も使えるようになります。
作曲をするだけでなく、コライト(共同の楽曲制作)に挑戦してみたい方やポッドキャスト用の音声を録音・編集したい方にもおすすめのアプリです。
Soundtrap Studioのサービス概要
料金 | 無料(アプリ内課金あり) |
対応OS | iOS 11.0以降 iPadOS 11.0以降 Android 8.0以降 |
作曲方法 | マイク録音、リアルタイム入力 |
音源の種類 | ピアノ、キーボード、ギター、ベース、ドラム、シンセサイザーなど |
ループ音源 | あり |
Soundtrap Studioのおすすめポイント
・ギターやベース用のアンプ、エフェクターが搭載されている
・マルチデバイスを使って作曲ができる
・友達と一緒に曲を作りたい方におすすめ
Walk Band
Walk BandはAndroidデバイス限定で利用できる無料の作曲アプリです。
ギターやベース、ドラム、ピアノなどの仮想楽器を選択し、画面上でタップして演奏しながら録音して曲を作ります。
音をピアノロールに打ち込む入力方式ではないため、実際にリアルタイムで音を鳴らしながら作曲したい方におすすめです。
トラックには外部から取り込んだオーディオファイルをインポートすることができ、ご自身で入手したフリー音源などをトラックに追加することもできます。
また、キーボードでは画面をタップする強さに応じてベロシティ(音の強弱)を変えることも可能で、細かい演奏のニュアンスを再現することが可能です。
1,060円を支払ってWalk Band VIPというプランにアップグレードすると、アプリの使用中に表示される広告がなくなり、ストレスフリーで作曲に集中できます。
Walk Bandのサービス概要
料金 | 無料(アプリ内課金あり) |
対応OS | Android 5.0以降 |
作曲方法 | リアルタイム入力、オーディオ録音 |
音源の種類 | ベース、ギター、ドラムマシン、ピアノなど |
ループ音源 | あり |
Walk Bandのおすすめポイント
・仮想楽器のインターフェースがリアル
・タップする強さによって音に強弱をつけられる
・リアルタイム入力で作曲をしたい方におすすめ
マエストロ
マエストロは楽譜に音符を書きながら曲を作成していくタイプの無料作曲アプリです。
記譜したい音符や記号を選択して楽譜にのせると音階が表示され、実際に音を鳴らして確認しながら作曲できるので楽譜が苦手な方でも比較的抵抗なく作曲を始められます。
作成した楽譜は画像としてデバイス内に保存したり、JPGやPNG、PDFで出力してプリントアウトすることも可能です。
音源は100種類以上用意されており、ピアノやオルガンといった基本的な音色から鳥のさえずりや波の音など一風変わった効果音もあります。
楽譜を作成する練習をしたい方や、バンドメンバーなどのために楽譜を共有したい方におすすめの作曲アプリです。
マエストロのサービス概要
料金 | 無料(Android版はアプリ内課金あり) |
対応OS | iOS 10.0以降 iPadOS 10.0以降 Android 5.0以降 |
作曲方法 | 記譜 |
音源の種類 | ピアノ、オルガン、バイオリン、ギター、ドラムなど |
ループ音源 | なし |
マエストロのおすすめポイント
・実際に音を確認しながら記譜ができる
・100種類以上の豊富な音源
・無料で楽譜を作成できるアプリ
Spire: Music Recorder & Studio/Spire Studio Controller
Spire: Music Recorder & Studioは、オーディオ技術開発メーカーのiZotopeが提供する無料の作曲アプリです。AndroidではSpire Studio Controllerという名称で提供されています。
最大8トラックまでのオーディオ素材をスマホのマイクで録音して重ねることができ、トラックアイコンをタップ&ドラッグするだけでミックスもできてしまうという優れものです。
iZotopeはDAWのミックス&マスタリング用プラグインを多く開発している企業でもあるので、録音音質のクオリティも高くなっています。
また、ユニークなエフェクトも搭載されており、音をローファイに加工したり、ボーカルエフェクトをかけたりといったことが可能です。
作成した楽曲は保存してアプリからそのままSNSやSoundCloudにシェアすることもできます。
Spire: Music Recorder & Studio/Spire Studio Controllerのサービス概要
料金 | 無料 |
対応OS | iOS 13.0以降 iPadOS 13.0以降 Android 7.0以降 |
作曲方法 | オーディオ録音 |
音源の種類 | なし |
ループ音源 | なし |
Spire: Music Recorder & Studio/Spire Studio Controllerのおすすめポイント
・オーディオ開発メーカーのiZotopeが提供する作曲アプリ
・無料でも様々なオーディオエフェクトが使用可能
・アプリから直接SNSにシェアできる
PICO CHIPPER
PICO CHIPPERは誰でも簡単にチップチューンが作成できる無料作曲アプリです。
懐かしいファミコンチックな音色が特徴で、「矩形波」「三角波」「ノコギリ波」「ノイズ波」の4つのサウンドから選択することが可能です。
カーソルをドラッグしてピアノロールにノートを配置してメロディを作っていくという使い方で、ゲーム感覚で楽しみながら作曲ができます。
PICO CHIPPERのサービス概要
料金 | 無料 |
対応OS | iOS 8.0以降 macOS 11.0以降 |
作曲方法 | 打ち込み |
音源の種類 | 電子音(矩形波、三角波、ノコギリ波、ノイズ波) |
ループ音源 | なし |
PICO CHIPPERのおすすめポイント
・簡単にチップチューンが作れる
・4種類の電子音から選択できる
・ゲーム感覚で作曲ができる
Auxy Studio
Auxy Studioは好きな音源を選択してピアノロールにノートを配置しながら曲を作成していくアプリです。
シンプルで直感的な操作ができるユーザーインターフェースが特長で、作曲アプリを使ったことがない初心者でもすぐに曲作りを始めることができます。
それぞれの音源にはエフェクトが搭載されており、リバーブを追加したりイコライザを調節したりと細かい音作りができるのも嬉しいポイントです。
無料版でも基本的な音源は使用することができますが、月額650円のサブスクリプションに登録するとさらに多くのサウンドライブラリが使用できるようになります。
Auxy Studioのサービス概要
料金 | 無料(アプリ内課金あり) |
対応OS | iOS 10.2以降 iPadOS 10.2以降 |
作曲方法 | 打ち込み |
音源の種類 | ベース、ストリングス、ピアノ、キーボード、ドラムなど |
ループ音源 | なし |
Auxy Studioのおすすめポイント
・シンプルで使いやすいデザイン
・各音源に様々なエフェクトを追加できる
・無料でも基本的な音源は全て使用可能
Beatwave
BeatwaveはiPhoneやiPadで利用できる打ち込み方式の作曲アプリです。
無料でもギターやシンセなど15種類の音源を使うことができ、各サウンドにはリバーブやフィルターなどのエフェクトを自由にかけることができます。
中でも魅力的な機能は、音を実際に鳴らしながら自分だけのオリジナルのドラムとシンセの音色が作成できる点です。アタックやディケイ、リリース、サスティンの調節はグラフィカルなユーザーインターフェースで視覚的に操作できるので、機材に触れたことがない方でも簡単にカスタムな音色を作ることができます。
Beatwaveのサービス概要
料金 | 無料(アプリ内課金あり) |
対応OS | iOS 12.0以降 iPadOS 12.0以降 |
作曲方法 | 打ち込み |
音源の種類 | ドラム、シンセ、ベース、ピアノ、ギターなど |
ループ音源 | なし |
Beatwaveのおすすめポイント
・無料でも15種類の楽器の音源が使用できる
・音色を直感的な操作でカスタマイズできる
・音源には様々なエフェクトを追加可能
作曲アプリの選び方
ここまで無料で使える作曲アプリTOP14をご紹介してきましたが、「結局どれがいいのか選び方がわからない」という方へ向けて作曲アプリを選ぶ際に注目すべきポイントについてご説明します。
作曲する際の入力方式
作曲アプリによって楽曲を作る際の過程が異なり、入力方法は大きく分けて以下の3つになります。
・打ち込み
・リアルタイム入力
・記譜
打ち込みは、ピアノロール画面に音を一つ一つ配置していく入力方法になります。特にビートを組み立てる際に視覚的に音の位置を確認しながら操作できるため、初心者におすすめの方法です。
リアルタイム入力は、仮想楽器を画面上でタップしてレコーディングしていく入力方法で、直感的な操作が可能である点がメリットになります。
記譜は直接楽譜に音符を書いて作曲していく方法なので、ある程度の知識がある音楽経験者の方におすすめです。
ご自身が作りたい音楽のジャンルやスキルに合った入力方式のある作曲アプリを選択するようにしましょう。
料金
本記事でご紹介した作曲アプリは全て無料で使い始めることができますが、無料版には広告が入るアプリもあり、有料版にアップグレードすることで広告がなくなります。
また、追加料金を支払うことでさらに音源のコレクションが拡張できたり、使える楽器の数が増える作曲アプリもあります。
まずは無料版でアプリの使い心地を試してみて、広告表示にストレスを感じる場合やもっと色々な種類の音源を使ってみたいと感じた場合に課金するのがおすすめです。
音源、ループの豊富さ
ほとんどの作曲アプリにはデジタル楽器の音源がいくつか用意されており、音色はピアノからギター、ベース、ドラムまで多岐に渡ります。
例えばバンドサウンドを中心とした楽曲を作りたい方はエレキギターや生ドラムの音源があるアプリ、エレクトロミュージックを作りたい方はシンセサイザーやドラムマシンの音源があるアプリを選ぶのも一つの手です。
まだ作りたい音楽のジャンルが決まっていない方は、無料でも様々な楽器の音源が使える作曲アプリを選ぶと良いでしょう。
また、作曲アプリによっては「ループ」という短いフレーズ集が収録されているものもあります。「ループ」は著作権フリーなので、お好きなように組み合わせたり編集してご自身の曲に使用することが可能です。
ご自身でメロディを考えることが苦手な方や、曲の作り方が全くわからないという方は、まずはこちらのループを使って作曲を始めてみることをおすすめします。
端末間の連携
スマホやタブレットで作曲を進めていると、どうしても画面の大きさや操作性に不便さを感じてしまい、パソコンで作業をしたくなることもあると思います。
そのような場合は、スマホやタブレットとパソコン間で同じプロジェクトを共有して作業を引き継ぐことができる作曲アプリを選ぶのがおすすめです。
まとめ
近年は作曲アプリの種類が充実してきており、スマホやタブレットが1台あればどこにいてもお好きな時に曲作りを楽しめるようになりました。
本記事でご紹介した作曲アプリは全て基本無料で提供されているので、お金をかけずに気軽に作曲を始めることができます。作曲アプリを選ぶ際は、音の入力方法や音源、ループの数などに注目してみてください。
完成した楽曲をApple MusicやSpotifyなどの音楽配信サービスでデジタル配信してみたいという方は実際に配信を行うことも可能です。
今回ご紹介したアプリ同様に、オリジナル楽曲も無料で配信したいという方は「early Reflection」というサービスを利用するのがおすすめです。アーティストのプロモーション活動のサポートも行っているので、より多くの人にご自身の曲を聴いてもらえる可能性が高くなります。
「early Reflection」で無料で楽曲を配信してみたい方は一度サービス詳細をお問い合わせしてみましょう。
ぜひこの機会に作曲アプリを使った楽曲制作にチャレンジして、作った楽曲を配信してみてはいかがでしょうか。